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「北枕」(きたまくら)と「頭北面西・右脇臥」(ずほくめんさい・うきょうが)

皆さんは、「北枕で寝てはいけない」という迷信を聞いたことがあるでしょうか?
「北枕で寝てはいけない」というのは、人が亡くなった時にご遺体を「北枕」で安置することから、生きている人が死者と同じ寝方をすることを忌んで避けたことによる日本独自の迷信のようです。

では、亡くなった方をなぜ「北枕」で寝かせるかというと、お釈迦様が亡くなられる時に「北枕」で横になったことに因みます。
お釈迦さまが亡くなられた(入滅といいます)のは、日本では2月15日と伝えられ、涅槃会(ねはんえ)が行なわれます。80歳になったお釈迦様は、旅の途中で体調を崩し、クシナガラという村で二本のサーラ樹(沙羅双樹)の間に、頭を北にして顔を西に向け右脇を下にして横になり、入滅されました。この寝方を「頭北面西・右脇臥」(ずほくめんさい・うきょうが)といいます。
つまり、お釈迦様が「頭北面西・右脇臥」で入滅したことから、死者を「北枕」にする習慣ができたのです。

それでは、なぜお釈迦さまは「頭北面西・右脇臥」という「北枕」で横になられたのでしょうか?
仏教学者の中村元先生によるとインドで教養のある人は今日でも「頭北面西」つまり「北枕」で寝る習慣があるそうです。そうであるなら、「北枕で寝てはいけない」という日本の迷信は全く気にする必要はないといえるでしょう。

また、私はインドに仏跡参拝に行ったことがありますが、ガイドのインド人からインドでは故郷のある方角に頭を向けて寝る習慣があり、故郷に足をむけては寝ないとの説明されたことがあります。釈尊の故郷であるカピラヴァストゥは、釈尊が入滅したクシナガラの北の方角に当たるので、「北枕」で横になったということです。

「北枕」は、健康法でよく言われる「頭寒足熱」に適った寝方であるともいわれます。
また、「北枕」で寝ることは、科学的に地球の磁気に沿った寝方であるといわれ、健康にいいとも言われています。
巷に出回っている風水の本でも「北枕」で寝ることを推奨しているようです。

「右脇臥」という右脇を下にした寝方も、心臓に負担のかからない寝方であり、理想的な寝方といえるでしょう。

「面西」という顔を西に向けることは、阿弥陀如来の西方極楽浄土に思いを寄せる意味もあります。

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清岸寺

Author:清岸寺
清岸寺・住職の弘之(お坊さん読みでコウシ)です。
学歴:大正大学人間学部仏教学科卒業、大正大学大学院修士課程修了。
趣味:読書、映画鑑賞、合気道(合気道歴20年)。

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