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井上章一『霊柩車の誕生』

最近、井上章一氏の『霊柩車の誕生』が増補新版として朝日文庫として出版されました。

昔、この本を読んだことがありましたが、改めて増補新版の文庫を面白く読ませていただきました。

この本は、最近街中で見かけなくなった仏壇や御神輿を連想させる宮型霊柩車の起源と歴史を中心に、大正時代に誕生した霊柩車と明治・大正・昭和の葬送儀礼について言及しています。

本書は、1990年に刊行された『新版 霊柩車の誕生』に新たに第五章の「消えゆく「宮型」―文庫化にあたっての補筆―」が追加されています。本文自体は、まだ宮型霊柩車が一般的だった頃に書かれたものなので、それだけでも時代の変化を感じさせます。

宮型霊柩車の意匠的考察から葬送風俗全般と霊柩車の問題にまで考察し謎解きをていく様は、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきます。

井上章一氏には他にも日本文化を独自の面白い視点から考察した著書が沢山ありますので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
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清岸寺

Author:清岸寺
清岸寺・住職の弘之(お坊さん読みでコウシ)です。
学歴:大正大学人間学部仏教学科卒業、大正大学大学院修士課程修了。
趣味:読書、映画鑑賞、合気道(合気道歴20年)。

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