昨日より1泊2日で城西組(じょうさいぐみ)青年会の研修旅行に行って参りました。
昨日は、浄土宗の開祖・法然上人の誕生の地である美作国久米南条稲岡庄(現在の岡山県久米郡久米南町)の
誕生寺(たんじょうじ)に参拝しました。
誕生寺は、法然上人が誕生した館があった場所に、上人のお弟子となった熊谷直実(くまがいなおざね)こと法力房蓮生(れんせい)法師がこの地に赴いてお寺を建立したものです。法然上人
二十五霊場の第一番になっています。
法然上人は、久米の押領使(おうりょうし、地方の治安維持にあたる在地豪族)であった父の漆間時国(うるまのときくに)と、母の秦氏(はたうじ)の一人息子として長承2年(1133)4月7日に誕生されましたが、保延7年(1141)に父の時国は預所 (あずかりところ、荘園を領主から預かって管理する人)の源内武者定明(げんないむしゃさだあきら)の夜討ちにあって、非業の死をとげられました。法然上人が9歳の時のことです。法然上人は父の遺言に従って出家の道を進みます。
誕生寺の場所は、通常は法然上人の父・漆間時国の館跡とされていますが、誕生寺のご住職のお話だと、実際は母の秦氏の館であった可能性が高いとのことです。つまり、法然上人の絵伝の絵を見ると夫が妻のもとに通う妻問婚(つまどいこん)であり、絵にある館は押領使の館には見えず、母の秦氏の館であったので容易に夜討にあったのではないかということでした。また、古い地図には父・時国の館跡は、誕生寺から少し離れた立石家の屋敷がある場所となっているそうです。
誕生寺参拝後、車で5分ほどの所にある仰叡(ぎょうえい)の燈(別称:都原)に行きました。法然上人が15歳の時、比叡山に登る際に母の秦氏とお別れした場所です。
そこから車で20分ほどの所にある、本山寺(岩間の観音様)にもお参りしました。法然上人のご両親が上人を授かるためにご祈願されたがあります。本山寺は天台宗のお寺です。本堂は改築中でした。
昨日の夜は湯郷温泉(ゆのごうおんせん)に泊まり、ゆっくり温泉に入ることができました。
本日は、湯郷温泉から姫路まで移動して、世界遺産で国宝の
姫路城(ひめじじょう)を見学。
姫路城の大天守は保存修理期間中でしたが、修理中の見学施設
「天空の白鷺」ができていました。
姫路城は、昭和の大修理時は全面解体の大規模な修理でしたが、今回は傷みや汚れの激しくなった漆喰壁(しっくいかべ)の塗り直しや、屋根瓦の葺き直し(ふきなおし)を中心に、5年をかけて大規模な工事を行なっているそうです。
こうした定期的な補修が、職人さんの技術の継承につながっているそうです。
素屋根(工事用建屋)を覆うシートに実物大の大天守を線画で表現してあり、大変面白い趣向だと思いました。姫路駅からも見ることができます。
また、姫路城ではお笑いコンビの爆笑問題がテレビの撮影をしていました。どんな番組で放映されるのか楽しみです。