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初誕生(一生餅と選び取り)

先日、息子の「初誕生」(はつたんじょう)のお祝いを致しました。

初誕生とは、誕生してから初めて迎える誕生日、つまり満一歳の誕生日のことです。

昔は、年齢は数え年で、生まれて一歳、正月を迎えるごとに一つ歳をとっていたため、現在のように誕生日を祝う習慣がなかったようです。しかし、人生最初の誕生日である満一歳の誕生日は、赤ちゃんから子供への大切な節目であり、初誕生として祝っていたようです。

初誕生には、子供に「一升餅」(いっしょうもち)を風呂敷で背負わせる習わしがあります。一升は「一生」、餅は「力持ち」にかけて、一生食べものに不自由せず、力持ちの丈夫で元気な子供に育つようにという願いが込められています。
地域によっては、お餅の上に立たせたりすることもあるようです。

うちの息子は、一生餅をしっかり背負って、つかまり歩きをしていました。

また、初誕生の行事として、中国から伝わった「選び取り」という習慣もあります。子供の前に色々な物を並べて、その中から選び取らせ、取った物によって将来を占うというものです。

将来のお寺の跡取り息子として、しっかりお坊さんになってもらえるように、うちでは、経本(お経のお唱えが上手くなるように)、木魚(お経のリズム感がつくように)、筆(字が上手くなるように)、仏教辞典(仏教の教えが身に付くように)、法話集(お話が上手くなるように)、當麻曼陀羅(仏教美術の芸術性が身に付くように)を並べました。

うちの息子は、筆をつかんで仏教辞典を叩いたあと、當麻曼陀羅の箱を口にくわえようとしていました。どのように成長するか楽しみです。









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お食(く)い初(ぞ)め

本日、長男の生後100日目の「お食い初め」の儀式を致しました。

「お食い初め」は、子供が一生食べ物に困らないように願いを込めて、赤ちゃんに食事のまねをさせる儀式です。

長寿にあやかる意味で、親族の年長者が赤ちゃんの口に箸を運んで料理を食べさせるまねをして祝います。

祝い膳には、丈夫な歯が生えるように「歯固めの石」を用意したり、おめでたい縁起ものの料理を用意します。

「お食い初め」は、地域によって110日目や120日目に行なうこともあるようです。

初参り(お宮参り)

私たち夫婦に子供が生まれて一ヶ月が経ちました。

産院での一ヶ月検診も無事に終わり、「初参り」として、先日、地元の鎮守・氏神である氷川神社へお参りし、本日、芝にある浄土宗の大本山・増上寺へ安産祈願の御礼参りを兼ねてお参りしてきました。

「初参り」は「お宮参り」とも言い、子供が初めて神社(産土神)や仏閣(お寺)に参拝し、神仏に赤ちゃんが無事に誕生した事を報告し、無事成長できるように御祈願する行事です。「初宮参り」「寺参り」「産土参り」「産土詣で」など、さまざまな呼び名があるようです。

「初参り」のしきたり、時期は地方によって違いがあるようですが、おおよそ生後三十日から百日前後に行なわれることが多い様です。
子供が生まれ、普段の生活に入れるのは古来より、三十日位を経過した後とされ、男児は三十一日目(三十日目や三十二日目とされることもあるようです)、女児はそれより一日か二日後に初参りを行なうのが一般的ですが、三十日にこだわることなく、赤ちゃんと母親の健康状態を優先し、天候や都合の良い日を選んでお参りします。

増上寺での「初参り」の御祈願は、通常の御祈願とは違い、事前に予約が必要ですので注意してください。

「お七夜」と「初七日」

先日、私たち副住職夫婦に長男が誕生いたしました。

今日が誕生して七日目の「お七夜」、命名書をお仏壇にお飾りして阿弥陀様とご先祖様にご報告した後、区役所に出生届を出してまいりました。

この世に生れて七日目が「お七夜」ですが、亡くなって七日目が「初七日」です。この世に生まれた後の人生の儀礼の行事とあの世に行った後の葬送儀礼の行事が対応していることは、民俗学で指摘されていることです。生後約一ヶ月の「宮参り(初参り)」と「四十九日(七七日忌)法要」、生後百日目の「お食い初め」と「百箇日法要」、生後一年目の「初誕生」と「一周忌法要」、「七五三」と「三回忌法要・七回忌法要」などです。

どちらも節目を大切にしたものです。
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清岸寺

Author:清岸寺
清岸寺・住職の弘之(お坊さん読みでコウシ)です。
学歴:大正大学人間学部仏教学科卒業、大正大学大学院修士課程修了。
趣味:読書、映画鑑賞、合気道(合気道歴20年)。

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